三国間貿易
3国間貿易
仲介貿易

ここ数年〜10年、三国間貿易(3国間貿易)・仲介貿易が急増しているようです。
三国間貿易、特に三国間の中間に入る仲介貿易は元来非常に難易度が高いにもかかわらず、貿易に関して不慣れあるいは経験不足な会社や担当者が携わることでいろいろなトラブルにあい、知らず知らずのうちに違法行為を行っているということが多々見受けられます。
そしてこの違法行為によって会社はペナルティーを受け、取引先からは信用をなくし多大な損害を受けてしまっているのが実情のようです。
そこで当サイトでは、次のようなキーワーズを含む実践的貿易実務・貿易事務について、約10回にわたり連載を計画しております。
なお、この連載内容の半分は、数年前にブログに掲載した原稿を再編集したものとなります。
今回は更に分かりやすく、より実務的に話を展開していきたいと考えておりますので、当サイトの方へアクセスください。
三国間貿易・仲介貿易のキーワード:
三国間貿易(3国間貿易)・仲介貿易の基本パターンは下記の通りです。
中小企業のご依頼により長年多くの貿易手続代行をお任せいただいて実感しますのは、三国間貿易(3国間貿易)(特に中間に日本企業が入る仲介貿易)が非常に増加していることです。
弊社代表が貿易商社に勤務していた20年以上前には本当に少なかったのです。
そのため三国間貿易(3国間貿易)の普及に伴い、経験の浅い企業がトラブルに遭遇したことも多々見ています。
その背景と問題点を探ってみたいと思います。
仲介貿易普及の背景と、中小企業の参入:
三国間貿易の基本パターンは、商流(売買契約や決済の流れ)が3カ国なのに、物流(貨物の国際輸送)は2カ国間である取引です。
実際にはいろいろ変則パターンがありますが詳細は別の機会に譲るとし、今回は次のような実際にあった三国間貿易で、注意事項は何か、よくある重大なミスは何かを皆さん自身で考えてみてください。
実例1:取引概要は下記の通りとなります。
この例は、三国間貿易ですが、日本側からすると通常の輸出とあまり変わらなくみえます。中間のB社にとっては、仲介貿易と呼ばれる取引です。
実例1:(前回のおさらいです)
航空貨物による三国簡貿易の重大なミスの例:
数年前、下記の三国間貿易取引がありました。いつもは私に手続を依頼する日本のクライアントBが、このときは日本で通関が無いことから、私が関与することなく航空便(AIR)による船積がなされました。その結果、手続上、重大なミスが発生することなりました。
三国間取引内容
輸出者(韓国)A --- 仲介者(日本)B --- 輸入者(南アジア)C
三国間貿易の中間から見た仲介貿易では、売りと仕入れの建値が変更になるということがありえます。今回はその実例を紹介します。
取引の前提状況:
米国の設備製造会社A社から、日本のB社は、定期的に輸入をするという輸入商社の仕事をされていました。
東南アジアの日系企業工場C社向けの販売が決まり、下記のような三国間貿易をB社、C社は希望されました。
さて、次のような条件の仲介貿易で私が行った実際の実務です。
取引前提:
この仲介貿易手続きは大きなミスや事故はなく、順調に無事終了しました。
しかし、いくつかの留意すべきポイントがあったと思います。
始めに、仲介貿易と海上保険について:
仲介国側の日本B社が売り先C社の指定金額(売り金額)を基に、保険を申し込んだことは前述のとおりです。
出荷元の米国A社は内陸(それもやや東寄り)であり、鉄道輸送後、西海岸の港からの船積みとなるとのこと。
港からの船積を起点とする海上保険の申し込みという元来の考えがありますが、今回は工場出荷から米国西海岸港を経て、東南アジアの港からC社工場までと、通しで付保しました。つまり米国工場出荷から東南アジア工場までです。
保険の時間や範囲に切れ目のない保険が重要との観点からです。
次に、仲介貿易とB/L(船荷証券)について:
売り先C社側からは、B/Lに関する詳細指示がS/I(Shipping Instruction=船積指図書=フナヅミサシズショ)という形で、仲介国であるB社に届いていたのは前述のとおりです。
これを前提に次のことに注意しました。